1/22/2005
年が改まって早くも3週間が経ちますが、残念なことに年末から世界中で暗いニュースが続きますね。 インドネシア沖で起きた地震による津波では、危うく家族で被災地をご旅行なさっておられたABUコレクターの一人を失う危機にさらされました。 そのご家族の安否を気遣いながら、僕は何時に無く暗い年末年始を過ごしていたものでした。 幸いに、一週間も経ってからそのご家族が無事である旨を伝える朗報が入り、ほっと胸をなでおろしたものです。
さて、新年。 僕の一年の計をお知らせ致しましょう。 幾つかあるのですが、先ず第一に、健康に努めること。 年は取りたくないもので、障害を保全して行く一方で、あちこちに色々なボロが顔を出して来ます。利き腕の人差し指の関節炎、左股関節の関節炎、それに左膝の英語でメネスケスと呼ばれる半月盤の2度目の破損。 まだまだリストは続くのですが、この辺りで止めておきましょう。 何とか健康で居たいものです。 そして大いに釣り歩きたいものです。
第二に、出来るだけ旅行をして、そして釣りを楽しむこと。 今年も東京と大阪の釣り博に出掛けております。 ショー会場にお越しの際にはどうぞ現場で気軽に声を掛けて下さい。 本人はとても気安く、冗談好きでして、皆さんからお声を掛けて頂くことを楽しみにしております。 是非どうぞ。
日本行きの他は、アメリカを大いに駆け回ろうと計画を立てています。 ワシントン、オレゴン、ウィスコンシン、ワイオミング、モンタナ、アイダホの各州をアンバサダーを持って釣り歩こうと言う訳です。 てぐすねを引いて待っている連中はヒューストンにもマイアミにもいますし、海外ではスウェーデンやデンマークにもいるのですが、少しは僕の工房にもいなくてはいけませんから、どれだけ旅行することができますやら。
第三に、これまで何度か試作を重ねて来ました懸案事項を実行に移そうと思っています。
具体的な計画としてはクローム仕上げのフレームを修理・蘇生して上げることもその一つです。 本来、アンティーク品などの場合はオリジナルの状態が保たれているか否かがその品物の価値を評価する際に非常に重要になります。 そうは言っても、実際にオリジナルの品物で釣りをされる際に、手にする品物は「綺麗」であるにこしたことはない訳です。 蘇生されたフレームは完全なオリジナル状態を失う反面、綺麗さでは価値が増すことになります。
さらにこの考えを発展させたものがボロのオリジナル品を蘇生し、且つ又一部のパーツを取り替えることにより美的感覚に溢れ、機能もアップした品物を再度世の中に送り出してあげるということです。
ここに一つの例としてアンバサダー4500をご紹介致しましょう。
写真では2つのほぼ同じ状態で入手したアンバサダーを並べて見ました。 片方は購入した時そのままの状態ですが、もう片方はフレームを蘇生し、サイドプレートを始め多くのパーツを交換した蘇生品で「バイオニック」品とでも呼んで置きましょう。 「バイオニック」はフレームの蘇生が修理の部分に含まれており、オリジナルのロットナンバーが保管されているところが、単なる「部品交換」と決定的に異なる点です。
ここで重要なことは、蘇生された品物はあくまでも蘇生されたものであり、既にオリジナルの状態ではないことを販売する方も購入する方もはっきりと自覚を持つということです。 蘇生されたものをあたかも「オリジナルである」かのごとく宣伝したり、販売したり、あるいは言いふらしてはなりません。オリジナル品とは、あくまでもオリジナル状態を保った品物に限られます。 蘇生作業を過ごしたリールには一部私のカスタム品のパーツが利用されることになりますから、出来上がったバイオニック品はもうオリジナル品ではありませんことをしっかりと自覚しましょう。
僕が修理、蘇生した品物をご覧頂いて「Simonは、いい仕事をしているな」と、評価を頂けるような仕上げにして行きたいと考えております。 又、「これはSimonにバイオして貰った品なんだ」と躊躇される事なく、堂々と胸を張って周りの方々に言って頂ける品物に仕上げて行く所損でおります。
僕が手がける「バイオニック」はどこかの誰かが捏造し、eBay などで販売しているインチ気品ではありません。 それは長年の酷使に耐え、ボロボロになり、葬り去られ様とする名品を蘇生した品物であります。5500C用のフレームはあくまでもそのフレームが使用された年代の5500Cをバイオする目的に限って使用します。
この「バイオニック」品はビンテージリールの欄で実際に販売を致します。 どうぞご覧になって下さい。 又、この「バイオニック」品に関する皆様のご意見をお寄せ下さい。
この項2005年1月21日記述 |